平 成 2 3 年 度 |
: 展示内容の紹介 : 松山市上野町から伊予郡砥部町に存在する愛媛県総合運動公園、愛媛立とべ動物園。 スポーツやイベント、行楽と県内外の人々に利用されるこれらの施設が作られる前、 昭和48年度〜57年度にかけて、愛媛県教育委員会や財団法人愛媛県埋蔵文化財調査センターが 埋蔵文化財の発掘調査を行ったことは、あまり知られていないのではないでしょうか。 調査の結果、縄文時代から江戸時代まで幅広い時代の遺跡が存在することがわかりました。 敷地内には現在も「古代の森」などの中に大下田古墳のいくつかを見ることができます。 また、須恵器生産の窯跡や工房跡もサブグラウンド横に残っています。 発掘調査で得られたさまざまな資料は、現在愛媛県が保管していますが、運動公園の建設から約30年を経た今、 この地から出土した考古学的な資料を訪れる方々に見ていただくため、 財団法人 愛媛県スポーツ振興事業団との共催でこの展示会を開催する運びとなりました。 遺物にとっては、発掘されるまで長く眠っていた土地への「さとがえり」です。 今回の展示では、近世の窯跡である大下田窯跡を展示しました。 (遺跡の概要についてはこちらをご覧ください) また、平成22年10月22日(土)には「遺跡探訪! ふれあい 健康ウォーキング」として、 当センター調査員同行で愛媛県総合運動公園周辺の遺跡を訪ねて歩くイベントを行いました。 発掘調査の詳しい内容は「発掘調査報告書」や「愛媛県史」などに紹介されています。 |
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遺物の出土状況[1号窯跡] |
瓦用の窯[2号窯跡] |
サヤに入った急須[1号跡遺跡] |
展示風景 | |||||