愛媛県生涯学習センター・公益財団法人愛媛県埋蔵文化財センター 共同企画展「えひめ災害の考古学 -災害の過去と未来を結ぶ-」 |
「天災は忘れた頃にやって来る」とは寺田寅彦の有名な言葉ですが、2011年3月11日に起こった東日本大震災をきっかけに、災害に強い未来志向の街づくりが叫ばれています。愛媛県においても、そう遠くない将来に起こるといわれている南海トラフ地震への防災意識はかつてないほどの高まりを見せています。そうした中、遺跡の発掘調査で発見される地震などの災害痕跡がにわかに脚光を浴びています。 昔の人々の生活跡である遺跡はなぜ地中に埋もれ、どのように再生したのかは、昔の人々がどのように自然災害と向き合ったのかという歴史でもあります。現代に生きる私たちは過去の災害を記憶にとどめ、どのように未来へつなげてゆけばよいのでしょうか?そして、考古学はどのような役割を果たすことができるのでしょうか?今回の展示がそうした命題に思いをめぐらす良い機会となれば幸いです。 今回の展示では、発掘調査で発見された災害痕跡...地震(液状化による噴砂・噴礫・地割れ・地すべり)・火山の噴火(火山灰による環境破壊)・台風や大雨(鉄砲水・土石流)などをパネルで紹介し、災害と人々の生活の歴史をたどります。 |
この企画展の会期中、学び舎えひめとの連動で3回の歴史・考古学講座が開かれます。 展示をより深める内容となっておりますので、ぜひご参加ください(受講無料)。 |
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西条市幸の木遺跡 噴砂・噴礫 (噴砂・噴礫…激しい地震動によって液状化した砂礫が地面を突き破って地表に噴出する事象) |
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西条市幸の木遺跡 土層断面に現れた砂脈 |
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四国中央市 丸山II遺跡 地すべり痕跡 弥生時代中期後半頃の円形の竪穴建物(住居)の右側半分が 地震による地すべりによって5cmほどずれている(点線)。 |
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松山市 土居窪遺跡 土石流による堆積物 弥生時代後期の土石流によってもたらされた土砂(左図 白色部分)。 この中には弥生時代後期の土器が多量に含まれるが、 土石流のあとすぐに遺構(左図 濃グレー部分)が作られていた。 |
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伊予市・松前町 上三谷篠田・鶴吉遺跡 洪水の痕跡 一時的な大雨による洪水で、中世の水田を削って砂礫(左図 白色部分)が堆積した。 |
主 催 | 愛媛県生涯学習センター 公益財団法人 愛媛県埋蔵文化財センター |
後 援 | 愛媛新聞社・NHK松山放送局・南海放送・テレビ愛媛 ・あいテレビ・愛媛朝日テレビ・愛媛CATV・FM愛媛 |
会 場 | 愛媛県生涯学習センター内愛媛人物博物館3階・企画展示室 →地図・交通案内はこちら← |
開 催 期 間 | 平成26年6月21日(土)〜平成26年7月27日(日) 午前9:00〜午後5:30 (ただし入館は午後5:00まで) |
休 館 日 | 6月23日(月)、6月30日(月)、7月7日(月)、7月14日(月) |
観 覧 料 | 無 料 |
問い合わせ先 |
・愛媛県生涯学習センター TEL:(089)963-2111 ・(公財)愛媛県埋蔵文化財センター TEL:(089)911-0502 |