展示の主旨 |
|
私達が発掘調査を行うとき、"その遺跡はいつ頃のものなのか?"ということをどのように判断しているのか皆様に知っていただくことを目的のひとつとしています。 遺跡の年代を知る方法にはさまざまなものがあり、最近では放射性炭素や年輪年代測定法といった科学的な分析方法も広く用いられるようになっています。 しかしながら、考古学の基本となるのは、刻々とデザインを変化させていった土器を、その形や文様のあり方をてがかりに、古いものから新しいものへと列べて、時代の指標とするという方法です。 「時代のものさし〜近世〜」では、当センターがこれまでに発掘した近世-江戸時代-の遺跡から出土した考古資料を展示します。おもに松山城堀ノ内や周辺の武家屋敷などから出土した生活用具、砥部(とべ)焼や東温市で焼成された西岡(にしのおか)焼、ミニチュアの土人形やままごと道具などの遊び道具を紹介しました。 また、近世後期に砥部町で操業していた砥部焼窯の大下田窯跡の特集も行いました。 |
松山城・堀ノ内の古図と発掘調査を行った遺跡 |
|
:展示遺跡: | |
○松山市 ・松山藩士の役宅(史跡「松山城跡」内 県民館跡地) ・松山藩家老屋敷(番町遺跡2次・若草町遺跡2次) ・農村集落(井門 II 遺跡) ・衣山焼窯道具(辻遺跡) …ほか |
「予州松山」西岡焼皿[県民館跡地 出土] |
「麻生焼」銘皿[大下田窯跡 出土] (砥部町教育委員会蔵) |
○砥部町 ・砥部焼窯(大下田窯跡) ○今治市 ・近世の墓(矢田平山近世墓) ○伊予市 ・近世の墓(長田遺跡) ・一字一石経(上三谷A墓地) |
展示室内の様子 |
リーフレット[PDF] (3.1MB) |