展示の趣旨 | |
私達が発掘調査を行うとき、"その遺跡はいつ頃のものなのか?"ということをどのように判断しているのか皆様に知っていただくことを目的のひとつとしています。 遺跡の年代を知る方法にはさまざまなものがあり、最近では放射性炭素や年輪年代測定法といった科学的な分析方法も広く用いられるようになっています。 しかしながら、考古学の基本となるのは、刻々とデザインを変化させていった土器を、その形や文様のあり方をてがかりに、古いものから新しいものへと列べて、時代の指標とするという方法です。 「時代のものさし〜中世〜」では、県内の遺跡から出土した中世の土器・陶磁器を年代順にならべ、また、中世に出土が顕著となる県外・国外で生産された土器・陶磁器を、形の変化とともにご覧いただき、さらに、多様な中世の遺跡を、「守護居城と城下」「海城」「寺院跡」「集落」といった遺跡の性格ごとに、県内の代表的な遺跡・遺構を例にとりながら紹介しました。 |
展示室内の様子 |
リーフレット[PDF] (1.8MB) |