展示公開 宮之内遺跡と金銅五輪塔形舎利容器
[2024年3月23日(土):西条市立東予郷土館]

会場全体写真

 当センターでは、令和5年1月から道前平野農地整備事業に伴う宮之内遺跡の発掘調査を行っており、令和5年10月には13〜14世紀の遺構・遺物が確認された調査区から県内最古級となる五輪塔形舎利容器が出土しました。

 この舎利容器は総高25mmと大変小さなもので、蛍光X線分析、X線CT分析等を実施したところ、精緻で複雑な構造をしていること、鍍金された銅製であること、青銅の舎利粒を納めていたこと、舎利容器の表面には布と思われる織物が付着していることなどがわかりました。

 このことから、農林水産省・中国四国農政局ならびに西条市のご協力のもと、令和6年3月23日(土曜日)10時から18時まで、西条市立東予郷土館におきまして、舎利容器を展示公開しました。

 展示会では、市内はもとより、県内外から320名の市民・愛好者の方々にご来館いただき、間近に舎利容器や写真パネルをご見学いただきました。新聞記事やテレビのニュースで知って見学に来た、田畑の下から舎利容器が見つかって驚いた、こんなに小さいとは思わなかった、なぜ小さく造ったのか、といったいろいろな声や質問が寄せられました。また、この日は東予史談会の皆さんのご見学もあり、大変賑やかな1日となりました。

 宮之内遺跡では、今後も発掘調査が行われ、さまざまな発見があるものと期待されます。今後の発掘調査におきましても、皆様のご理解、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。


出土遺物の写真

解説中

遺物を見ていただいている様子

調査員がパネルで説明している様子



~ 当日に配布した資料も合わせてご覧ください ~

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展示公開資料[PDF]


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