別名端谷Ⅰ遺跡2次 現地説明会の報告
[2022年8月6日(土):今治市別名]

調査員の説明に聞き入る皆さま

調査員の説明に聞き入る皆さま

 2022年8月6日(土)、今治市別名に所在する別名端谷Ⅰ遺跡の2次調査にて現地説明会を開催しました。

 当センターでは昨年度から、一般国道196号今治道路・市道別名矢田線建設に伴う発掘調査を実施しており、別名端谷Ⅰ遺跡2次調査では、中世後半(15~16世紀)の遺構・遺物が見つかりました。今治平野では、この時期の集落の確認例が少なく、谷部に面した丘陵斜面に平坦面を造成し、その平坦面に大型の建物が展開するといった特徴をご覧いただきました。

 コロナ禍ということもあり、地元限定の開催となってしまいましたが、60名の方々にご参加いただきました。


遺構の説明をする調査員
遺構の説明をする調査員

遺物の説明をする調査員
遺物の説明をする調査員

SR2出土状況
SR2出土状況

上空より撮影した別名端谷Ⅰ遺跡2次2区
上空より撮影した別名端谷Ⅰ遺跡2次2区


:遺 跡 の 概 要:

 今治道路に伴う埋蔵文化財調査は平成17年度から継続して行っています。令和4年4月より調査を開始した別名端谷Ⅰ遺跡2次調査では、中世後半(15~16世紀)の掘立柱建物・溝・小穴が確認されました。掘立柱建物は大型の総柱建物であり、谷部に面した丘陵斜面を削平して平坦面を造成し、その平坦面に建てられていました。
 出土遺物や遺構から、他の集落と比べて有力者の居住を想定することができ、周辺域の集落との関連性を検討することで、中世後半の今治平野の様相の解明が期待されます。



~ 現地説明会当日に配布した資料も合わせてご覧ください ~

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現地説明会資料[PDF]


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