北竹ノ下Ⅱ遺跡 現地説明会の報告
[2021年8月7日(土):西条市安用]

※過去の同遺跡の現地説明会はこちら
2020年度 北竹ノ下Ⅰ・Ⅱ遺跡の現地説明会の報告
2019年度 北竹ノ下Ⅰ遺跡の現地説明会の報告
2018年度 北竹ノ下Ⅰ遺跡の現地説明会の報告

調査員の説明に聞き入る皆さま

調査員の説明に聞き入る皆さま

 2021年8月7日(土)の13時から15時の間、西条市安用・広岡に所在する北竹ノ下II遺跡で現地説明会を開催しました。

 当センターでは道前平野農地整備事業に伴う発掘調査を2018年度より実施しており、現地説明会の開催は今回で4回目となります。

 昨今新型コロナウィルスの感染は拡大の一途を辿り、愛媛県下でも7月下旬より感染警戒期の特別警戒期間に移行する状況であったため、感染回避行動を徹底した上での開催となりました。また当日は猛暑日ということもあり、小規模・短時間の説明会となりましたが、約70名の方々にご参加いただき、説明を聞いていただきました。


 今年度北竹ノ下II遺跡の4区で行われた調査では弥生時代終末(約1,800年前)の遺構・遺物が見つかっており、その中でも特に鍛冶炉をもつ竪穴建物と壺棺墓について詳しく説明を行い、その特徴をご覧いただけたかと思います。

 最後になりますが、過年度と同様、調査地周辺に駐車場が確保できなかったため、地元限定の開催となってしまったことをお詫び申し上げるとともに、近隣住民の方々と西条市教育委員会のご助力により、盛況のうちに現地説明会を終えることができましたことを厚く御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。

 


遺構の説明をする調査員
遺構の説明をする調査員


遺物の説明をする調査員
遺物の説明をする調査員



:遺 跡 の 概 要:

 北竹ノ下II遺跡は西条市安用と広岡に広がる遺跡で、令和2年4月から発掘調査を実施しています。今年度発掘調査を実施した4区では、弥生時代終末(約1,800年前)の竪穴建物や壺棺墓を確認しました。
 竪穴建物の中には鍛冶炉を伴うものがあり、この地域の集落内でも鉄の加工を行っていたことがわかりました。弥生時代の鍛冶遺構の発見は西条市域では初めてのことです。
 また、壺棺墓はこれまで北竹ノ下I・II遺跡の調査で確認したものを合計すると14基となり、弥生時代終末の壺棺墓の出土数としては県下でも有数のものとなっています。

9号壺棺墓
9号壺棺墓
8号竪穴建物
8号竪穴建物
1号鍛冶炉
1号鍛冶炉


~ 現地説明会当日に配布した資料も合わせてご覧ください ~

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現地説明会資料[PDF]


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