別名藪下遺跡 現地説明会の報告
[2021年10月4日(月)~10月6日(水):今治市別名]

調査員の説明に聞き入る皆さま

調査員の説明に聞き入る皆さま

 2021年10月4日(月)~10月6日(水)の3日間、今治市別名に所在する別名藪下遺跡にて現地説明会を開催しました。

 当センターでは一般国道196号今治道路建設に伴う発掘調査を実施しており、別名・小泉地区の現地説明会は初めてとなります。

 コロナウイルス感染警戒期ということもあり、感染回避行動を徹底した上での開催とするため複数日に渡り分散して行いました。当期間は暑い中、小規模・短時間の説明会となりましたが、75名の方々にご参加いただき、説明を聞いていただきました。

 別名藪下遺跡で行われた調査では中世(15~16世紀)の遺構・遺物が見つかりました。今治平野においてこの時期の集落が低地で見つかることは珍しく、また、当時の人々の生活感が伝わる遺物が出土したことから、興味深い遺跡資料を皆様にご提示できたのではないかと考えます。

 最後になりますが、コロナ渦ということと、調査地周辺に駐車場が確保できなかったため、地元限定の開催となってしまったことをお詫び申し上げるとともに、近隣住民の方々と今治市教育委員会のご助力により、盛況のうちに現地説明会を終えることができましたことを厚く御礼申し上げます。
 どうもありがとうございました。


遺構の説明をする調査員
遺物をご覧頂く様子

遺物の説明をする調査員
上空より撮影した別名藪下遺跡


:遺 跡 の 概 要:

 今治道路に伴う埋蔵文化財調査は平成17年度から継続して行っています。令和3年度7月より調査を開始した別名藪下遺跡では、中世(15~16世紀)の掘立柱建物・溝・小穴、また、地鎮祭祀と思われる遺物の出土状況など、興味深い発見がありました。さらに、それ以前の弥生時代〜古代の遺物を包含する谷状地形も確認しております。
 今後、地形の復元も含め、今治平野ではあまり見つかっていない中世(15~16世紀)の遺跡の評価が期待できるのではないでしょうか。



~ 現地説明会当日に配布した資料も合わせてご覧ください ~

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現地説明会資料[PDF]


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