北竹ノ下Ⅰ遺跡 現地説明会の報告
[平成31(2019)年3月9日(土):西条市石延]




遺物の説明に聞き入る見学者の皆さま
遺物の説明に聞き入る見学者の皆さま
 

 平成31年3月9日(土)午後1時より、西条市安用に所在する北竹ノ下I遺跡の現地説明会を開催しました。

 当センターでは道前平野農地整備事業に伴う発掘調査を平成30年度より実施しており、現地説明会の開催はこれが初めてとなります。

 当日は天候にも恵まれ、約70名の方々にご参加いただき、熱心に説明を聞いていただきました。

 北竹ノ下I遺跡では、弥生時代に遡る可能性を持つ水田跡や古代から中世(8〜12世紀頃)にかけての集落跡の一部がみつかっており、説明会では、そのなかでも水田跡や集落跡、および遺跡からの出土遺物について詳しく説明をし、その特徴をご覧いただけたかと思います。

 最後になりますが、今回は調査地周辺に駐車場が確保できなかったため、地元限定での開催になってしまったことをお詫び申し上げますとともに、近隣住民の方々のご助力により、盛況のうちに現地説明会を終えることができたことに篤く御礼申し上げます。どうもありがとうございました。


古代から中世の集落跡の説明をする調査員
古代から中世の集落跡の説明をする調査員


弥生時代に遡る可能性を持つ水田跡
弥生時代に遡る可能性を持つ水田跡



:遺 跡 の 概 要:

 北竹ノ下I遺跡は、西条市安用に所在する遺跡で、道前平野農地整備事業に先立ち、平成30年10月から当センターが発掘調査を行っています。

 遺跡は弥生時代から中世にかけて形成されたもので、調査の結果、奈良平安時代以前に遺された2時期の生活面を確認しました。

 このうち上層では、奈良平安時代の掘立柱建物や土坑・溝などの遺構を確認しており、当時遺跡周辺に存在した集落跡の東端部の状況を明らかにすることができました。

 また、下層では水田跡を確認しています。水田跡は緩やかな斜面地に造成された小区画水田で、各区画を仕切る畦畔や水田面に残された人間の足跡等が見つかっています。

 詳細な時期の特定は今後の課題ですが、上層で確認された奈良平安時代の集落跡の存在から、この時期を遡るものであることは確かです。この時期の水田跡は県内でも数箇所で見つかっているのみで、当時の水田経営の状況を知るうえで非常に貴重な資料といえます。

古代・中世の集落跡
古代・中世の集落跡
水田跡
水田跡
水田面に残されたヒトの足跡
水田面に残されたヒトの足跡


~ 現地説明会当日に配布した資料も合わせてご覧ください ~

↓↓↓
現地説明会資料[PDF]
(5.7MB)
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