説明に聞き入る参加者の皆さま | |
平成30年8月19日(日)午後1時半より、平成29年度から調査を実施しております一般国道11号新居浜バイパスの埋蔵文化財調査について調査報告会を開催いたしました。 中村田所遺跡及び中村田所東遺跡を調査し、前者では弥生時代後期、後者では弥生時代前期の集落が発見され、小規模ながらまとまりを持った居住施設からは当時の住まいのあり方が伺えます。 当日は大変暑い中、約30名の方々に参加いただき、興味深く土器や写真の展示などをご覧いただきました。参加いただいた方々や、開催にあたりご協力いただきました新居浜市教育委員会の方々にお礼申し上げます。どうもありがとうございました。 |
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調査写真や出土土器の展示 |
:遺 跡 の 概 要: | |
◇中村田所遺跡 縄文時代後期(今から約4,000年前)の土坑や弥生時代後期(今から約1,900年前)の集落、中世(13世紀〜14世紀)の掘立柱建物などが見つかりました。 中でも弥生時代後期の集落については計4棟の竪穴建物が見つかっており、そのうち3棟は焼土及び多量の炭化物が出土していることから焼失建物と考えられます。 他に居住域の西側からは壺棺墓が出土しています。 |
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壺棺墓(1区ST1) | |
焼失建物出土の焼土・炭化材(2区SI1) | |
◇中村田所東遺跡 主に弥生時代前期末(今から約2,200年前)の集落が見つかっています。 壁を削平された竪穴建物周辺では、建て替えと考えられる掘立柱建物や数基の土坑などが見つかっており、当時の居住施設のあり方を表している可能性もあります。 また、集落の南側では流路が見つかっています。 |
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竪穴建物や掘立柱建物などの遺構群(1区) | |
土坑より土器・石器が出土(2区SK1) |
調査報告会資料[PDF] (3.0MB) |