溝に捨てられた弥生土器(外周3区SD92) |
JR松山駅付近連続立体交差事業に伴う発掘調査、*****遺跡の現地説明会を下記の日程で開催します。地域の皆様をはじめ、多くの方のご参加をお待ちしております。 | |
◇ 日 時 :平成26年3月21日(金・祝) **:00〜**:00 (小雨決行) |
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◇ 問い合わせ先 ◇ (公財)愛媛県埋蔵文化財センター 松前事務所 TEL: 089-984-3630 |
:遺 跡 の 概 要: |
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当センターでは、愛媛県から受託したJR松山駅付近連続立体交差事業(車両基地・貨物駅・施設外周通路整備)に伴う、上三谷篠田・鶴吉遺跡(伊予市上三谷〜伊予郡松前町鶴吉)の発掘調査を、平成24年4月より実施しています。 今年度の調査は昨年度に引き続き二ヵ年目の調査となります。 上三谷篠田・鶴吉遺跡は縄文時代から室町時代にかけての複合遺跡ですが、特に弥生時代後期と古墳時代中期〜後期(5〜6世紀)の遺構を中心に調査を行いました。 昨年度調査で確認した古墳時代の集落が調査地の西側を中心に広がるのに対し、弥生時代後期の集落は東側を中心に広がっています。 調査区東側において広範囲に広がる弥生時代後期の集落からは、竪穴建物や松山平野特有の遺物を大量廃棄した溝も検出しました。 また、土器棺墓数基も検出し、墓域と居住域の関係性など集落の構造を知る上で貴重な資料を得ることができました。 古墳時代集落の中枢部と考えられる調査区西側には、柱穴の掘方が1m近い総柱建物が多数あり、竪穴建物・掘立柱建物の密集度や建物の大きさから、この遺跡が松山平野南部における中心的集落であることをうかがわせます。 出土遺物には、前年度に引き続き須恵器・土師器などがありますが、今年度調査では子持勾玉や石製模造品(有孔円盤・刀子)など祭祀関係遺物が注目されます。 |
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土器棺(外周3区SK87) |
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子持勾玉の出土状況(西5区SK205) |
〜この遺跡の発掘調査報告書はこちら〜 |