竪穴住居跡2 遺構説明 | |
平成15年8月23日(土)、新居浜市寿町において、国道11号新居浜倍端建設に伴う発掘調査を行った松原遺跡の現地説明会を開催しました。 松原遺跡は、国領川中流域左岸の標高約30mの平野部に位置しています。 本遺跡は、弥生時代中期後半の集落跡の遺跡です。この時期の集落は、高地性集落の確認例が多いのですが、平野部でも集落が確認されたことに意義があります。調査の成果としては、竪穴住居3棟を検出しました。竪穴住居は円形のものが大型(直径約7.7m)と中型(直径約5.3m)が1棟ずつ、長方形のものが1棟あり、集落の構成を考える上で、有効な資料になると思われます。 また、長方形の竪穴住居からは壺・甕などの大量の弥生土器が出土しました。この弥生土器は、口縁の形状が同時期の松山平野・今治平野のものとは異なっており、この地域の弥生土器の独自性を看取できる貴重な資料になると思われます。 当日は炎天下にも関わらず、210名の方々が説明会に集まって下さいました。どうもありがとうございました。 |
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竪穴住居跡1 遺構説明 | 竪穴住居跡3 遺構説明 |
出土遺物 | 遺物説明 |
パネル展示 |
現地説明会開催状況 |
現地説明会資料[PDF] (1.1MB) |
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