2号墳石室遺物出土状況 | 竪穴住居跡 |
平成14年10月19日(土)、西条市福成寺において、県道東予玉川線整備に伴う発掘調査を行った福成寺遺跡の現地説明会を開催しました。 福成寺遺跡は、高縄半島東部・道前平野北部に位置し、北川・スミヤ川によって築かれた河岸段丘上にあります。 調査の成果としては、柱穴跡1074口、土坑126基、溝状遺構7条、竪穴住居跡2棟、古墳2基などを検出しました。特に、円墳のうちの1基は、石室の遺存状態も良好で、松山平野などで見られる古墳と構造上の共通性も認められます。当地域では、数はたくさん確認されていますが、発掘調査による調査事例が少なかったため、実態の把握のための貴重な資料となると思われます。 遺物では、出土例の少ない縄文時代早期の押型文土器や晩期の黒色磨研土器のミニチュア製品など珍しい土器も出土しています。また、2基の古墳の石室には、副葬された須恵器や土師器などが良好に残っていました。この他、縄文時代後期の土器や弥生時代中期の土器が出土しています。 当日は悪天候にもかかわらず、350名を越える方々が説明会に集まってくださいました。どうもありがとうございました。 |
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1号竪穴住居跡 | パネル説明 |
2号竪穴住居跡 | 出土遺物展示 |
現地説明会資料[PDF] (1.5MB) |
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